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9/27(Sun) 移動日 寮(横浜)〜(電車)〜成田〜(飛行機)〜ソウル〜フランクフルト〜(電車)〜マンハイム〜ハイデルベルグ
前日は先輩の結婚式。遅く迄飲んで今日は早朝4時起床は辛い。起きることができるか心配だったが問題なく乗り込み手続きを済ませ 9:30 ソウル行KE706を待つ。 この時、空港で「肉類は日本に持ち込めません」というパンフレットを発見する。動物検疫の関係だそうだが、ドイツ行を知った何人もの知人から、「ドイツソーセージ買ってこい」の大合唱を受けてた私はちょっと焦る。思わず問い合わせ先になっていた所(どこだっけ?)に電話で確認するが、当然駄目と言われる。全然知らんかった… (--; ということで、本場ソーセージを楽しみにしていた一部の方には、ここでお詫びさせていただきます (_o_) ソウルで乗り継いでフランクフルトへ。夕食には「ビビンバ」が出てきた (@_@; プラスチックの容器に、あらかじめカルビ/キュウリ/人参等のみじん切りやモヤシが入ってて、あったかいレトルトご飯を入れ、ごま油/カラシ味噌を入れてスプーンで混ぜて食う。機内中の人間がビビンバをかき混ぜている風景はなんか変である (^^; フランクフルトに着いたのは夕方。自転車を持って運ぶ人間には非常に不便な乗り継ぎをこなして列車に乗る。ドイツの鉄道はカードが使えるのが嬉しい。JRも(Viewカードでなく普通の)カードが使えるようになればと思う。 フランクフルト空港駅から中央駅まで移動し、インフォメーションカウンターで「ハイデルベルグに行くもっとも早いのは?」と聞くとすぐ目の前の列車が2分後くらいに出るそうなので急いで飛び乗る。時刻表も地図も何も持ってない私は心配で車掌に聞いてみる。とりあえずハイデルベルグには行くようだが、いつ降りたらいいのかさっぱりわからない。そのうちある駅に到着するが駅名がわからなかったので、とりあえず降りてみる。先ほどの車掌が検札をしているが、「ハイデルベルグ?」と聞いても何も言わないのでそのまま降りる。 が、、、そこはハイデルベルグよりはるか手前の駅だった。。。 仕方がないので次の電車までの待ち時間(40分くらいあると思った)の間に自転車を組み立てることにした。30分弱でもう少しできそうになったのだが、なぜか列車が近付いてくる。「げ!」とわけのわからないまま乗り込む。実は私が発車時刻と思った4桁の数字は列車番号でした (^^; 乗車後、車内の乗客に改めて「ハイデルベルグに着くのは何時?」と聞いたのだが、どうも通じない。「ドイツ語じゃべれんしなぁ」と思ったのですが、実は途中で分岐しているマンハイムでした (--; おいおい。。 結局親切な人の助けもあり、マンハイムではハイデルベルグ方面行きにすぐつながって、10分程で到着した。 ハイデルベルグに着いた時は既に22時頃。これから宿を探すわけだが、駅が街の中心ではなく結構暗い。ホテル街がどこかわからずうろうろするが、どうもマトモなのは高そうで、安そうなのは怪しそう…ということでふんぎりがつかない。ようやく裏通りの暗いペンションを訪れた時は、「一人用の部屋がない」ということでダブル室内シャワー付 100DM(結構高いけど街ではこんなもののようで)を提示されましたが、もう探す気力もなくここに決めました。中身は思ったよりはマシでしたが。 とにかくどたばた続きのドイツ移動。この先がどうなるかを考えると憂鬱だが、なんとか一日が終った。 9/28(Mon) 曇 ハイデルベルグ−エーベルバッハ−バート・フリードリッヒハル (70Km) |
朝起きてみると、宿の周りは思ったより高級住宅街のようだ。まず、ハイデルベルグ城に向かう。城は市街地中心を抜け小山を登った所にあるが、街の中心で日本人団体観光客を多数見かける。古城は高い所にあるだけあって、眼下に眺める街の景色が美しい。また、街の横にはネッカー川が流れているが、川を渡ってシュランゲン小道を登った高台から、ハイデルベルグ城と城下に広がる市街を見るのもなかなか素晴らしい。最初に訪れた古城&街なので写真を撮りまくってしまった。
街に戻って、出発に向けた地図を購入する。色々迷ったが、BVA社の ADFC-Radtourenkarte と言う地図を購入した。自転車のツーリング向けの地図で、標高もわかる(と言っても日本のツーリングマップル程詳しくはない)上、お勧めコース?が載っているので購入した。 地図を購入し、昼食にドイツ初ビール&初ソーセージを食って、いよいよ今回の目的の一つである古城街道を走り出す。ネッカー川沿いの道をのんびり走るのが気持ちいい。途中、地図に載っている自転車(・歩行者)専用道路を走ってみたが、車の通らない静かな所をのんびり走れるのが気持ちいいのだが、未舗装の所もあるし、必要以上にアップダウンがあったりと、予想以上に時間がかかってしまった。どうもMTBでのんびり走るのには良いがツーリング向きではないと思う。 バート・フリードリッヒハルという街に着いて夕方になったので宿を捜す。ドイツではガストホフ (Gasthof) という1階がレストランやパブで2階以上が小人数の客室となっている宿がある。今晩はガストホフのツイン・共同トイレ/シャワーで50DMの所に泊まる。 しかし、部屋に入って落ち着く間もなく、ドアをノックする音がする。開けてみると宿の主人が、「部屋代が半額になる。英語で説明できないからとにかく来てくれ。」と言う。ついていくと宿の裏のしばらく使っていないと思われるキャンピングカート(車で引っ張るタイプの奴ね)を指差して、「ここに移ってくれたら半額にする。」とのこと。ちょっと室内がガソリン臭かったのだが、テントで寝慣れている私には快適なものだし、キャンピングカーに乗ったことのない私はこれで半額になるのなら断る理由はない。ラッキー (^^)v 宿の奥さんがカートの中を掃除している間に1階のパブでビールを飲んでいると、2人組の客がやってきた。どうやらさっき電話で宿の予約をした人のようだ。主人は彼らからきっちり一人50DMずつもらっているようだが。たぶん、私が泊まる部屋に行くんだろうなぁ。 夕食もこのガストホフで世話になる。しかし、メニューを見てもさっぱりわからない。持って行ったドイツ語日常会話の本と「地球の歩き方」に載っているドイツ料理名を首っ引きにして見るがうまく一致しない。見かねた宿の主人が英語のできる客を通訳替りに連れてくるが、大体料理自体がわかってない私はなんとなく豚が食いたくなったので「poak(こんなのだったら通訳いらないぞ)」と言ったら、しばらくしてトンカツが出てきた。別にドイツまで行ってトンカツは食うつもりがなかったのだがなぁ (^^; 最低会話ができなくても数字と簡単な挨拶に加えて料理名は知っておいた方が良いと思った。 9/29(Tue) 晴 バート・フリードリッヒハル−ハイルブロン−オーリンゲン−バルデンブルグ−シュベービッシュ・ハル (80Km) ハイルブロンへ向かっている途中で、気がつかないうちに高速道路に入ってしまった。なんせ日本と違って無料だから当然の料金所もないのでそのまま入ってしまったのだ。で、気がついて降りようとすると出口がなかったりするものだ (^^; 脱出するまでは車からクラクションが鳴らされまくるし、気にせずすごいスピードで突っ切る車もいるわ、合流する車はいるは(向こうは加速中なのでさらに危険)で怖かった。 |
これに懲りて降りてからは自転車専用道路を走ることにしたのだが、これも前日同様に不要にアップダウンがあったり、気がつくと主要道路から大きく離れて畑の真ん中を走っていて、今どこなのかわからなくなったりと大変だった。しかし、逆に自転車だからこと見ることができる素晴らしい景色も眺めることができた。私は北海道の美瑛の景色が大好きだが、緩やか?な畑のうねりが続くドイツの田園風景も負けず劣らず良いものである。
わけのわからない道を走った分、相当の時間のロスをしてしまい、シュベービッシュ・ハルに着いた時にはかなり遅くなっていた。今日はここのYHに宿泊するつもりだが、どこにあるかわからないので駅でタクシーの運ちゃんに聞いてみた。言いたいことはなんとなくわかるのだが、とても覚えきれないくらいややこしいので困っていたら、バス乗り場に連れて行かれた。どうやら近くを通るバスが出発するようなので、乗っていけということらしい。しかも結局乗客は私一人だったせいもあり、タダにしてくれた。どうもありがとう \(^^)/ シュベービッシュ・ハルの聖ミヒャエル教会は夜のライトアップが大変美しかった。 9/30(Wed) 曇のち雨 シュヴェービッシュ・ハル〜(電車)〜シュロツベルグ−ローデンブルグ (20Km) 今回の旅行は、これまでの所当初の日程をこなしているのだが、思ったよりアップダウンが多かったのと、ローデンブルグに早く着いてゆっくり観光したいこともあって、今日は交通手段を使って、距離を稼ごうと思った。丁度今日までヨーロッパバスの古城街道バスが走っており、電話で確認したら当日飛び込みでOKと言うことだったので、これで移動しようということになった。 しかし、シュベービッシュ・ハルでゆっくり観光しすぎたため、バス停に着くのが遅れてしまった。なんとか出発時刻ギリギリセーフ、、、のはずがタッチの差でバスを見送ることになってしまった。まだ、出発時刻になってないねんぞぉ。いくら予約してないからと言って (;_;) 「あのバスは別の幻かも」としばらく待ってたがやっぱり来ないし (^^;、昼から自転車で行くのも遅くなるので、仕方がないから電車でシュロツベルグと言う所まで行って、20Km程ローデンブルグまで走ることにした(ローデンブルグまで電車で行くことも可能だが、大回りが必要だった)。 |
シュロツベルグからしばらく田園地帯を走り、美しい城が見えるとローデンブルグである。着いたのは3時頃だった。丁度雨も振り出したのでタイミングが良かった。早めに宿を取り、荷物を置いて歩いて観光する。ローデンブルグは話に聞いていたが日本人が多数訪れるところである。JCBがどのくらい使えるかが日本人観光客の割合を示すと言った所か。
街をうろついていると肉屋を発見したので覗いてみると、中でうまそうなソーセージを焼いている。店の一部は立ち食いスペースもあり、パンやビールも売っている。早速おやつ代わりにパンにソーセージをはさんで食う。うまい! (^^) 私はドイツでは至る所で焼ソーセージが売っているのかと思っていたが、残念ながらあまりそのような現場を見かけなかった。しかし、さすがは本場バイエルン州である。肉屋で軽く食事ができるのは安くてうまい。この日以降の行程では、肉屋でソーセージと言う定番を見かけるようになった。 今日は1Fが土産物屋の安宿に泊まる。シングル、トイレ/シャワー共同で35DM。ローデンブルグは全般的に小規模な安宿が多いようだ。 10/1(Thr) 曇のち雨 ローデンブルグ−ディンケルスビュール−ネルトリンゲン〜(バス)〜フュッセン (70Km) 大韓航空は72時間前までにリコンファームが必要である。今回の旅行の場合、今日の22時と言うことになるが、営業時間もあるから実際には今日の夕方までと言う所か。実は昨日から出発前に教えてもらったリコンファーム連絡先に何度も電話しているのだが、全くつながらない。今朝もやっぱりつながらず、このままでは気になって仕方がないので、とうとう日本の旅行社まで国際電話をして、確認と別の電話番号を教えてもらった。しかし、時間とそれなりの料金を払ったにも関わらず、やっぱりつながらなかった (--; 結局、自分で別の連絡先をなんとか探そうと思い、観光案内所に聞いてみたのだが、駅前の旅行社で聞いてみろとのこと。旅行社では日本とは全く別の番号(こちらもフリーダイアル)を教えてもらったのだが、こちらは難なくつながってリコンファームできた。とりあえずほっとした (^^) でも、日本で教えてもらった番号は一体何なのだろう? ローデンブルグから、いよいよメインのロマンチック街道を走る。古城街道もそうだったのだが、街道沿いには「ロマンチック街道」の看板がある。ロマンチック街道の方は小さく日本語でも書いてあるのが、いまいちなのだが。ロマンチック街道を実際に走ってみた感想としては、今回は天気が悪かったせいもあり、あまり印象がない。おまけに午後になり、ディンケルスビュールを過ぎた辺りから結構強く雨も降ってきた (--; |
ネルトリンゲンに着いた頃になって雨もだいぶ弱まってきた。ネルトリンゲンは、中世そのままの城壁に囲まれた街並みが残っている。街の中心のゲオルク教会に登ると、リース盆地の中にあるこの街を一望することができ、なかなかのものである。
今日の予定はネルトリンゲンで終わりであったが、残りの日程に余裕をもたせてゆっくりしたかったのと、天気が悪かったのもあって、ここからロマンティック街道バスで一気にフュッセンに移動することにした。今回はシュベービッシュ・ハルで古城街道バスに乗り遅れた失敗はしまいと、余裕を持ってバスを待っていた。しかし!バスはなぜか乗客を降ろすと私の目の前ですぐに発車したのだ。乗ろうとする客を確認せんかい!一瞬何が起こったのかわからずぼーっとしてしまったのだが、ここで黙って見送るわけにはいかないと、今回の旅行最大のパワーを使って自転車を飛ばしダッシュで追いつこうとした。結局狭い道で渋滞してたのですぐ追いついたのだが、またブルーになるところだった。 ネルトリンゲンからフュッセンまでは100DM強だったと思うのだが、運ちゃんに券を購入してないことを告げると、「領収書がいらないのなら50DMにするよ」と親切に:)言われた。もちろん領収書など要らないので喜んで了解したが、たぶん、私は当日乗っていない客になってるんだろうなぁ。 フュッセンに着いたのは20:40。この時間から安い宿を探すのは大変そうである。YHはあるのだが、バイエルン州は27才未満しか泊まれないと聞いている。「とりあえず行ってみて、断られても安い所を紹介してもらおう」と駄目もとで行ったが、あっさり泊まれてしまった。地球の歩き方の表記が間違っているのか、たまたま空いてたから泊めてもらえたのか、真相は不明だが、とりあえず安い宿が少なそうなフュッセンではありがたい。 10/2(Fri) フュッセン連泊 (20Km) 昨日の雨もあがって素晴らしい晴天。昨日のうちにバスで移動したのは大正解ではないかと一人ほくそえむ (^^) さすがにフュッセンは標高800mもあり、朝はひんやりとした空気を感じる。しかし、この空気の中を走るのがまた気持ちの良いものである。 フュッセンはロマンチック街道の終点であるが、昨日走っていた田園風景と違い、バイエルン・アルプスの景色を眺めることができる。朝いちでノイシュバンシュタイン城に向う。街を抜け、森の中を走ってホーエンシュバンガウ城を過ぎた山の上にある。特にホーエンシュバンガウ城から先は結構急な坂であり、馬車に乗って登ることも可能であるが、ここは頑張って自転車で登る。登り切ってノイシュバンシュタイン城の入り口に着くと、チケット売り場に並んでいた人から拍手をもらってしまった (^^; ノイシュバンシュタイン城は自由観覧できず、定期的(私が行ったときは30分に1回)のガイド付きツアーで行かないといけない。ドイツ語・英語・日本語・フランス語・イタリア語別のガイドがあるのだが、9:40頃に着くと、日本人団体観光客が長蛇の列をなしていた (--; ノイシュバンシュタイン城はピークになると1〜2時間待ちになることもあるそうで、団体観光客は朝いちで飛び込むのだろう。あまりに人が多かったので英語のガイドの方に並んだ。 |
城の中の設備も豪華で、さすがバイエルン州一の観光資源だけのことはあるのだが、城から見下ろす湖や牧草地帯の景色が素晴らしい。しかし、もっと素晴らしいのは、見学を終え、城よりさらに山手の方にあるマリエン橋から眺めるノイシュバンシュタイン城である。白鳥城と呼ばれるノイシュバンシュタイン城の迫力ある姿とバックの美しい景色が拝めることができる。途中、別の方向には湖のほとりにあるホーエンシュバンガウ城を見ることができます。私はマリエン橋からさらに山を少し登ってみる。人も少なくノイシュバンシュタイン城を眼下に見るような感じになります。
山を下りて、昼食のためふもとの街に向う。ここで、トラックの後部を店にしている移動式肉屋を発見。ローデンブルグ以来すっかり肉屋にはまっている私は、ここでパンとソーセージとビールを買って、途中の牧草地帯まで戻る。牧草地帯の中をサイクリングコースが通っており、所々にあるベンチの一つに腰掛ける。晴天の下、目の前に草原、遠くを見るとアルプスとノイシュバンシュタイン城を見ながらうまいソーセージとビールをいただくのは、至福と言わず何と言おうか (^^) 天気が良かったので別の街まで移動してもよかったのだが、フュッセンが気に入ってしまったので連泊することにした。午後からは近くのテーゲンベルグ山にロープウェイで登り、さらに高いところからフュッセンの景色を眺めたり、湖畔をのんびり走ったりしてすごした。時間が余ったのでスーパーを覗き込むと、「オクトーバーフェスト」という缶ビールが置いてある。文字どおりオクトーバーフェストに合わせた限定ビールらしい。ドイツ旅行を知った関係者からビールくれコールがあったのを思い出した私は、せっかくなんで1ケース郵送することにした。味はドイツビールらしく濃厚で、「温くなっても飲める」と評判は上々でした。500mlで100円程だったんですが、郵送料が1万円以上したのが難点なんですが。。。 10/3(Sat) 雨/晴のち雨/曇 フュッセン〜(電車)〜ミュンヘン〜ニュルンベルグ 朝から雨。ちょっと寒い。予定ではフュッセンから適当にしばらく走るつもりだったが、この雨の中走ってもおもしろくない。ここはせっかくなんでミュンヘンまで電車で移動して、ゆっくりオクトーバーフェストを見ることに急遽変更した。これでロマンチック街道を走るのも終わり。昨日はともかく、全般的にはロマンチック街道は天気に恵まれず、走る時間も短くなってしまったのが残念である。 フュッセンからミュンヘンに行く途中、BUCHLOE(「ブコロエ」と読むのかな?で乗り換えなければいけないのだが、これがオクトーバーフェストのためなのか?満員である。自転車をそのまま持ち込んでいた私は、「次の列車に乗れ」と車掌に言われてしまった。おいおい、次の列車も満員やったら俺はいつまでも乗られへんやんけ、、、と突っ込みたかったがそんな語学力はなかったので仕方なく (^^; 次を待っていると、がら空きでしかも自転車搬送場所付き車両だったので問題無く乗ることができ、無事ミュンヘンに着いた。 ミュンヘンに着いて、大学のサークルの同期で、ニュルンベルグ在住の木村に連絡する。この調子だと明日1日空きそうなのであえないかと聞いてみると、快諾してもらう。予定通りだと素通りしてしまうつもりだったが、前倒しで移動したので会うことが可能になった。天気もミュンヘンは晴れており、移動が正解だったと自画自賛する (^^) オクトーバーフェストが開催されているせいだろうか?駅もごったがえしていた。オクトーバーフェストの会場はテレージエンヴィーゼと呼ばれる広場のような所である。会場に着いてみると、とにかく広い…。また、そこに大勢の人が集まっている。ビール祭りと言っても、遊園地の遊戯施設が特別に設置されていて、家族揃って楽しめるイベントという感じである。 |
会場の表を歩いているだけではビールを売っている所に出会えない。ビール会社が各自設置した巨大な建物が、仮設ビアホールになっているのである。入ってみてさらにびっくり。その大きな仮設ビアホールの中に所狭しと人が座って熱気むんむんと言う感じである。手には1Lジョッキ(!)、中央は一段高くなっており、楽団が演奏をしている。時にはこの楽団の音楽に合わせて、肩を組んで歌い出すのである。
私は、この陽気で迫力あるゲルマン人の雰囲気にすっかり気後れしてしまっていた (^^; 最初は、空いている席を捜して割り込むなんてこともできず、各社の仮設施設をグルグル回っているだけだった。しかしこれでは何をしにここまで来たのかわからない。とりあえずジョッキを注文。席がない状態だった私を見て店のおじさんは適当に空いてる所に無理矢理座らせてくれたがどうも居心地が悪いので (^^; 結局立ち飲み状態だった。ビール祭りと言うことで、日本で行ったことのあるワイン祭りのように色々なビール会社のビールを飲みまわりたかったのだが、なんせ1Lジョッキではそういう訳にはいかない(まぁ、ドイツ人もじっくり飲んだくれるという感じだが)。結局2個所でビールを飲んだだけで、後は色々見物だけにとどめた。 ミュンヘンはオクトーバーフェスト等のイベントが発生すると、宿代が普段の2.5〜3倍くらいに跳ね上がる。よってニュルンベルグまで列車で移動することにする。列車の中はひどい混雑で、自転車が大迷惑状態になってしまった (--; 私は出入り口の近くにずっと立ちっぱなしになってしまったのだが、同様のドイツ人達が酒盛りを始め、いつの間にか仲間に入れてもらっていた。英語を流暢に話してくれる人もいたのだが、こっちが全く理解できないのも構わずドイツ語でどんどん話し掛けてくる人も中にはいた。この辺り、酔っ払いは万国共通といった所か。 ニュルンベルグには夜遅く着き、安い所を探すべくさまよったが、結局ペンション風ガストホフに泊まることになった。100DMと値は張るが、初日と比べると設備は段違いに良い。 10/4(Sun) 曇り時々雨 ニュルンベルグ〜(車)〜ヴュルツブルグ〜フランクフルト 今朝は天気が悪かったせいもあり、一番寒い日となってしまった。サークル同期の木村に会うのが昼なので、午前中に市街をうろついてみる。まずはカイザーブルグと言う城へ。展望も開けており、規模もなかなかのものである。第2次世界大戦で城はもちろん街の90%近くが破壊されたらしいが、破壊された石を集めて復興したらしい(!)。散策中に、ここに古城YHがあることを発見する。昨日のうちにちゃんと調べておけばよかったとちょっと後悔する。 その後も街をうろつき、駅で自転車を折り畳んで木村と会う。大学院を卒業する時に会って以来の再開である。同時に初めて美人の奥さんとお子さんにも会うことに。貴重な家族サービスの日を割いてもらってどうもありがとう。 午後からは木村の車(アウディ)に乗って移動。「ベンツかBMWに乗れるかと期待してたのに。」と冗談を言うと、「アホ!ドイツでもベンツとかは高級車なんやぞ。俺らとは違ってそれなりの地位の人が乗るんや。」と反論されてしまった。真相は知らないけど。 ドイツのガソリン代は日本と同じくらいで、決して安いと言うわけではなかった。しかし高速料金が無料と言うのが嬉しい。しかも速度制限なし。木村も私に対するサービス?でぶっ飛ばしてくれ、本人も最高という220Km/hを出してくれた (@_@; 日本に帰る前のいい土産話になった (^^) もっともこの後、車の方は調子を崩してしまったようで、翌日は修理に出したらしいです (^^; 結局、木村の昔仮住まいをしてた行き付けのガストホフで食事して、ロマンチック街道の起点ビュルツブルグに寄ってもらい、最後はフランクフルトまで送ってもらった。短い時間だったけどお世話になりました。 10/5(Mon) 移動日 フランクフルト〜(飛行機)〜ソウル〜成田〜(電車)〜寮(横浜) こうして無事ドイツの旅行を終え帰国となった。期間もあっと言う間で、自転車にもあまり乗る時間がなかったが、国内とは違ったサイクリングが楽しめたと思う。 走行距離 約260Km |
--- おしまい。 ここまで読んでくれた人、ご苦労様&ありがとう。