1999年秋北東北サイクリング報告
10/7(Tue) 曇 東京〜(夜行バス)〜
10/8(Fri) 雨時々曇 (夜行バス)〜青森−酸ヶ湯温泉 (29.8Km)
私は毎年10/10に関西で参加しているイベントがある。しかし、今年は北東北の
紅葉のサイクリングをしたくて、イベントをすっぽかして青森までやってきた。
木曜日の晩、会社をバタバタ出て、東京から夜行バスに乗り青森へ。あまりぐっ
すり眠れなかった。朝は雨も降っており、のっけからブルーになったが自転車を
組み立てているうちに止んできた。
朝食場所探しと散歩がてら、駅前の市場をうろつく。これが結構広い。りんごを
売っている店が多いのがいかにも青森らしいが、魚介類が多い。市場の隅にある
食堂で朝食。イクラ・シャケの2色丼とホッケ。うまい。
買い物したり、港でのんびりしてから走り出す。まもなく山道へ。久しぶりに走
る身にはこたえる。あまり進まないうちに昼時になったので「ほくれい」と言う
店で「むつ湾ミックスカレー」をいただく。食っているうちに雨が降ってきた。
かなり強い降りだったのでコーヒーでも飲んでマシになるのを待つ。今日は余裕
があるとは言えのんびりしているなぁ。。。
しかし、ちょっと小降りになったと思い出発するとすぐにまた土砂降り。坂もき
つい。こうなっては押しまくりである。この後のことはよく覚えてないが、とに
かくなんとか酸ヶ湯温泉到着。17:15くらいであったろうか?正直宿に泊まりた
かったが1泊2食1万円以上と聞いてはちょっと泊まる気も失せる。野営場もあっ
たが水たまり状態だった。そこで、無料駐車場のライダー&テントを発見したの
で横にテントを張る。食事は作る気力がなかったので宿併設の食堂で食べようと
思ったが、それも閉まっており、売店のおにぎり&つまみ&ビールでしのぐ。ちょっ
と先が思いやられる。明日は晴れますように。
10/9(Sat) 晴 酸ヶ湯温泉−(八甲田山登山)−蔦沼−奥入瀬−十和田湖休屋
(44.3Km)
寒くて眠れなかった。4時起床のつもりが2度寝してしまい6時になってしまっ
た。昨日の雨から一転、晴天。軽く準備をして、今回のメインでもある八甲田山
に登る。秋の景色が素晴らしい。
さて、旅行の話から脱線するが、今回の旅は「自転車モバイラー」に挑戦してみ
ようかと思い、初めて携帯電話(ツーカー)と Mobile Gear II MC/320 (モノクロ)
を持って旅に出てみた(実は携帯自体も初めて持った (^^;)。酸ヶ湯温泉では圏
外だった携帯電話のアンテナが八甲田山山頂では3本立っている!と慌てて繋ぐ
のをトライしてみたが何度やってもビジー状態だった。というか、普通の電話で
すら繋がらなかった。(?)
実はツーカーの E-mail サービスにも入っていて、会社に届いたメールを分割し
て転送するツールも運用していた。それなりに便利そうだったのだが、ツーリン
グ行程中は、圏外の時間が長かったからためか詳細は不明だが、どうもうまくメー
ルが転送されなかった。やっぱりツーカーでは無理なのかな?もう少し使ってみ
ないといけないが、一番肝心な時に E-mail が届かないのでは使えない。
話は旅行に戻して、酸ヶ湯温泉から山頂へ最短距離で登るコースは針葉樹林が多
かったが、下りに通った毛無岱は、丁度シーズンばっちりと言う感じでちょっと
感動した風景だった。3連休の観光シーズンで、場所柄人が想像できないくらい
に多かったのがなんであるが、黄金色の湿原と山を染める黄色い木々が「ここま
で来て良かった」と改めて思わせてくれる。
[[[[毛無岱からの八甲田山の景色]]]]
山を降りると駐車場は満杯だった。干すつもりでテントを出しっぱなしにして山
に登っていたので、慌てて撤収する (^^;
その後、睡蓮沼、蔦沼と通って奥入瀬へ向かう。蔦沼もいいと言うことなんで寄っ
てみた。のんびりできそうな所だったが、一番大きい沼だけ見て移動。紅葉には
ちょっと早かったようだ。当然のことながらさらに標高の低い奥入瀬渓流も紅葉
がまだであった。ちょっと残念。今年は暑かったのでちょっと紅葉が遅いらしい。
さらに、一度峠越えして(結構疲れる)休屋に到着すると5時を過ぎていた。今日
はサッカーオリンピック予選の日。テレビを見たかったので宿に泊まりたかった
が、紹介所に行くと、「今日はどこも一杯です。」まぁ、甘いわな。4Km先にキャ
ンプ場があるのは知っていたが、明日また休屋に戻るのは疲れるので、食堂か喫
茶店でオリンピック予選でも見ながら夜遅くなるのを待ってどこかでテントを張
ろうと思った。が、どこの店も閉店が早い。たまたま入った所はテレビすらない
(;_;) 仕方がないので持って来たラジオを聞きながら食事をする。この日は観光
船乗り場近くのベンチの側にテントを張って寝る。
10/10(Sun) 曇時々晴 十和田湖休屋−発荷峠−鹿角市−後生掛(大沼)野営場
(70.2Km)
夜は寒かった。眠れなかったのでなかなか起き上がれなかったが、6時前から人
の声。思いっきり朝の散歩コースになっているようだ。「お客さん、ここ、駄目
ですよ。」と観光船乗り場のおばさんに怒られる。急いで少し離れた所で移動。
ベンチに座ってのんびり朝食を作っていると、「おいしそうね」とこれまた散歩
のおばさんに話かけられる。確かに湖畔の横で朝食とは素敵だが、中身はご飯、
レトルトとインスタント味噌汁なのだ。
ここは携帯も繋がるしISDN公衆電話もあったので、インターネットの友人の伝言
板に書き込みをした。例年なら今日は奈良にいる日だ。その後、乙女の像や周辺
を見納め、青森から遠ざかる前にちょっと小さめのりんごが50円で売っていたの
を食ってから出発。
発荷峠までの道はやっぱりきつい。展望台は工事中だった。鹿角市では大湯環状
列石(サークルストーン)と言う縄文時代の集落跡を見学した。
ラストの行程はきつい。アスピーテラインは押しまくりだった。大沼まで着いた
時にはまたも真っ暗になってしまった。本当は宿に泊まるつもりだったが、昔泊
まったキャンプ場を覗いてみると設備がむちゃ整っているのにびっくり。やっぱ
り今日もキャンプをしようと思った。
後生掛野営場は、フリーサイト400円/駐車場400円/オートキャンプサイトは
4000円。一昨年改装したらしい。テントサイトが区切られている分以前よりサイ
ト数が少なくなっている。ピーク時には事前に予約した方がいいかも。
近くには「ゆらら」と言う温泉がある。サウナ・露天有り(ちょっと狭い)で
500円。キャンプ場で温泉の割引券をもらえ400円。こちらもめちゃきれいだった。
10/11(Mon) 曇 後生掛(大沼)野営場−見返峠−(八幡平)−
西根温泉(ゲンデルランド) (46.2Km)
朝はのんびりしてしまった。昨日着いたときは真っ暗で周りが何も見えなかった
キャンプ場だが、ブナ(だよね?)の紅葉の美しいなかなかのロケーションであっ
た。
食後の運動に近くの大沼を1周する。ここの紅葉の景色がまた良かった。
[[[[キャンプ場の写真]]]]
今まで自転車でも車でもアスピーテラインは山頂で折り返しだったが、今回は盛
岡側にも降りたいと思い荷物を持って登る。予想通り楽には登らせてくれなかっ
たが、昨日の夕方の死に具合と比べると朝一で元気なせいかまだましか。
2時間ほどで山頂到着。昼食ってから八幡平の散策へ。こちらの方はシーズンは
終わって冬間近と言う感じであった。
[[[[八幡平(盛岡側)の写真]]]]
さらに盛岡方面に下る。正直あまり知らなかったのだが、こちらの紅葉もまた良
かった。全体的に黄色くなるのは秋田側の方が上であるが、山に点在する紅葉が
岩手側が良い。下りであったが所々止まりながら写真を撮っていたので思ったよ
り時間がかかってしまった。
岩手山を見ながら下って。盛岡方面へ。今日の泊まる場所が決めてなかったのだ
が、適当な時間に西根温泉と言う所を通る。寄ってみると、「西根ゲンデルラン
ド」とか言ういわゆる温泉センター(天然ではあるようだ)であった。宿泊施設
も有って、一人で泊まると6000円するのだが、仮眠室もあり、こちらの方を使っ
た場合、16時以降の入浴だと深夜料金含めても1500円でおつりがくる。風も強く
なっており、この先の適当なキャンプまでの距離があったので、迷わず決めた。
この日はここでビール飲みまくって(肴の鰹のたたきがうまい!)、風呂入って、
のんびりくつろいで寝た。仮眠室とは言え、寒さに耐える必要のあったキャンプ
場と比べるとはるかに快適である。
10/12(Tue) 雨 西根温泉(ゲンデルランド)−盛岡 (22.2Km)
今日もまた朝はゆっくりしてしまった。昨日雨が降ったようで、泊まったのは
ラッキーだったのかも。
予定では岩手山を周って小岩井農場に行くつもりだったが、走っている途中か
ら雨。まぁ、一度言ったこともあるし無理することはないと、盛岡へ直行。お
かげで11時前には着いてしまった。じゃあじゃあ麺(店のせいかもしれないが
あまりおいしくなかった)を食ってから、市内をうろつく。と言っても一瞬で
終わる(^^;帰りには恒例の冷麺を食う。いつもは盛楼閣で食うが、今回はぴょ
んぴょん舎にする。個人的には盛楼閣の方がいいかな。牛タンとビールと共に
味わってから帰路につく。
走行距離 約212.7Km
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