半年振りのサイクリングは、うまい肴と早めの紅葉を見るため(結局紅葉の少ない海岸線を走ってしまったのだが)佐渡ヶ島に行くことにした。移動方法に佐渡フリー切符を使う。往復新幹線・フェリーと島内バスフリーがついてお得である。
朝早くの新幹線に乗り、新潟駅に着くといきなり雨。フェリーに乗り佐渡に着くとさらに強い雨。いきなり出鼻をくじかれる。
丁度昼食時だったので、ツーリングマップルで紹介されているスタミナ道場と言う所で、和定食をいただく。佐渡に来ての初めての新鮮な魚はいける。
この雨では自転車に乗る気もないと、フリー切符があることをいいことに、しばらく商店街をブラブラした後(正直あまり見るものはない)、観光バスに乗ることにした。大型バスの中は車掌とバスガイド、乗客は私のみ (^^;
観光コースは、まずトキの森公園へ。設置された望遠鏡でトキの鳥小屋を覗く。トキって中国からもらったのを含めて7匹もいたとは知らんかった。世界的に貴重な動物を肉眼で見たと変な感動をする。
その後、佐渡能楽の里へ。ロボットが能舞台で舞ってくれるのだが、素晴らしいと思いつつ途中で寝不足から寝てしまった。。。ここでお米アイスを食った。
今日の宿泊はグリーンヴィレッヂYH。一人部屋のペンションと言う感じであった。夕食時に下水道工事のため東京から来ていたおじさんに飲まされまくり、夜はよく覚えていない。
昨日と違い気持の良い天気である。今日のコースは一度港の逆方向に戻って海岸線を時計回りに走る。途中、昨日見た能楽の里の横で地元の物産祭りが行われていた。野菜を標的にした輪投げなどローカル色豊か。朝食から時間が経っていないのに買い食いしまくる。
満腹になってから車の通らない海岸線を気持良くひたすら走る。赤泊で遅い昼食。蟹食い放題2000円がありそそられたが、ツーリング途中で食うものでもないかと思いパス。
小木町には夕方到着。実は今朝この付近のYHに電話したが、こちらが「着く時間がわからない」と言ったせいもあるが、どうも反応は良くなく正直行く気が失せたので、フェリー乗り場で「さかや」と言う民宿を紹介してもらった。
予約後、まだ時間があったので、たらい船を見学した後(背広姿のオジサンが窮屈そうに乗っているのはちょっと滑稽)、途中ユニークな看板を見ながら小木海岸を進む。アップダウンの道は残りわずかな体力には辛かったが、海岸線はきれいだった。

その後、民宿「さかや」まで戻り夕食をとなる。なんとズワイ蟹1匹付き!昼食時に蟹食べなくて良かった。刺身、焼魚、煮魚の魚尽くしのボリュームもすごい。蟹を除いてもその辺の民宿よりボリュームはあるだろう。ご飯もうまくこれで1泊7000円とは安い。
R350を北上する。途中(新町付近)で地元の造り酒屋を発見。当然のごとく試飲をするが、観光ツアーらしき客が一杯だし、はなから買う気のない人間には寄り辛い。横で邪魔にならないよう試飲する(結局飲む)。
尖閣湾には昼食頃に到着した。地図を見る限り、佐渡有数の観光ポイントと思われたが、人影はまばら。駐車場スペースはバカでかいのでシーズンになるともっと賑わうのだろうか?
私は知らなかったけど、尖閣湾は「君の名は(鈴木京香の方ではない!)」のロケ地として有名だったらしく、資料館もあった。せっかくなんで観光船に乗る。海岸線の景色も良いが、船底がガラス張りの海中観光船になっている。海岸線と、海の美しさと大きな魚が間近に見られた。
さらに北上し外海府海岸を走る。外海府は、初日の観光バスガイドの人に自転車で走るお勧めポイントして挙げられた。今回、ほぼ佐渡を一周したが、やっぱりこの辺りの海岸線が一番良かったと思う。当然かもしれないがコンビニなんて全く無く、人の姿もあまり見られない。車も通らないので排ガスを吸うこともあまりない。本当に気持が良かった。
今日は本当はYHに泊まるつもりだったが、外海府YHが火事のため再建中と言うことだったので、民宿に泊まることにした。タウンページで調べて電話したが、なぜか「今日はやってない」の連発でちょっと焦ったが、なんとか岩谷口の宿(控えてない)を確保。ここもズワイ蟹1匹付きでボリュームたっぷりで1泊7000円。「佐渡に来たら民宿で魚尽くしに限る」と思った。
残念ながら天気は曇り。跳坂と言う峠を越え二ツ亀まで行く。海水浴場の名所のようだが、当然ながら人はいない。もちろん水は確かにきれいだが海岸線はあまり長くなかった。
その後、天気も回復し、弾崎を回ってひたすら南下して両津港へ到着した。
港の食堂で遅めの昼食を取るが、加茂湖で牡蛎が名物と言うことだったので、カキフライを頼む。600円程だったが、8個以上も入っててびっくり。普通の焼き魚定食+ビールも頼んでいたので腹一杯になった。